2015年3月28日土曜日

お米の種まきの準備

3月28日(土)、田んぼ組の一年生と二年生が合同で、お米の種まきの準備を行いました。

まず最初に「もみがら燻炭」を作りました。

    


  もみがらを焼いて燻炭状にしたもの。これをお米の種まきの時に使います。どんなふうに使うかは、また後日紹介しますね。

   
  

  薪に火をつけ燻炭器をかぶせ、その上にもみがらを山盛りかけます。

  

内側から、少しづつ焼けてきました。

   

   全体が焼き上がったら、トタンの上にひろげて冷まし、ジョウロで水をかけて完全に消火します。
 


  水はあらかじめ近くの水路で汲んでおきます。火の用心も忘れずに。

 

  おっと、こちらも火の用心。ワンワン消火隊、活動中!



    


さて、もみがら燻炭を焼いている間に、田んぼの一角に溝を切り、土のう袋に土を確保します。

この土は、来月お米の種を蒔く時に、種の上にかける土として使います。




  種まき準備お疲れさま。皆んな燻されて、すっかり良い香りになりました。

   いよいよ、次回は「種もみ選別」です。



  
     

    今日も生きものいっぱい    ありがとう地球!













2015年3月26日木曜日

野菜組 2015 開始

3月26日(木)  今年の野菜組第一回が行われました。まだ風が少し冷たいけれど、穏やかに晴れた良い日でした。今日は、まず最初に自然農についての基本的な考え方や、栽培方法、歴史、他の農法との違いなどについて学びました。その後、畑に出て、春の畑の様子を見て歩きました。

  
   春まだ浅い八ヶ岳の畑は、一見枯れ草の野原のよう。



しかしよく見ると、ところどころに可愛らしい春の草花が顔をのぞかせています。

     


耕さない自然農の畑では、たくさんの草や虫たちの生命の営みが、冬の間も途絶えることなく続いていたんですね。そして野菜達もまた、雪の下で生きていました。

 
   白菜が、、、

   
 レタスが、、、

   草と一緒に、春の陽を浴びて嬉しそうです。

   

さて、今日は野菜を育てるための土台作り、「畝立て」を行いました。
   土を耕さない自然農ですが、畑の状態において必要であれば、畝を立てます。


   畝を立てることで、畑の水はけや空気の通りが良くなり、野菜が育ちやすい環境になります。この畝立ての作業は、本来は前年の秋に行っておくものですが、今日はこの春から畑を始める皆さんに、畝の作り方を見てもらいました。自然農の畑で大きく土を動かすのは、この最初の「畝立て」だけです。その後は、この畝に草が生えてくるのを待ち、種を蒔いていきます。

  
 「畝立て」の後は、冬の間、土の穴に貯蔵しておいた大根を、皆んなで試食しました。とても甘くて瑞々しく、まるでフルーツのよう。この大根、昨年の11月下旬に畑から収穫し、その後約4ヶ月間土の穴の中で生きていました。無肥料で育った自然農の大根は、しっかりとしまっていて、今も収穫直後のような瑞々しさを保っています。

 
 フキノトウやヨモギも食べられる季節になりました。


  
 そして一方、こちらも春の畑でお食事中。

        昨年の取り残しのカブや大根を、ひたすらかじっています。





        ふー  、  食った食った!


                                    生きものいっぱい   ごちそうさま!
 
                                                 おっと、違った、


                        



                         今日も生きもの いっぱい     ありがとう地球!    


                                                         でした。



                         野菜組、これから1年よろしくお願いします!
          















2015年3月23日月曜日

田んぼ組 2015 開始


3月22日(日)、今年の田んぼ組 第一回が行われました。午前中は「ありがとう地球ハウス」で学習会。自然農の歴史や、基本的な考え方、栽培の特徴、自然農の水田と冬水田んぼとの違いや共通点など、また現代の農業の現状についても学びました。参加者は、主に都市部からこの八ヶ岳に移住した方々、自らの手で食糧を自給したいと熱く燃える若者 (?) 達です。

お昼を食べて、午後は田んぼでの実習です。まだまだ冷たい風が吹き荒れる八ヶ岳ですが、田んぼの畦(あぜ)には、春の草花が顔をのぞかせています。



冬水田んぼの中には、去年の稲の切り株が並んでいます。(今日は田んぼの整備のために、一時水を抜いています)

   


皆んなで田んぼの周りを歩いて、冬の間に痛んだ畦や、田んぼに開いた穴を見て回りました。

 
   フムフム、、、
 

 さて、田んぼの整備の開始です。まずは、崩れた田んぼの畦の修復です。土を盛って踏み固め、さらにスコップで叩いて土をしめます。




       次は、田んぼに開いた大きな穴をふさぎます。

       石や小枝を穴の中に敷き詰めて、  

           上から泥を入れて、ぐちゃぐちゃと踏み固めます。

  
     この辺りの田んぼは、作られてから大体100年くらい経つそうです。そろそろメンテナンスが必要な頃ですね。

       
        

最後に「ぬるめ」の修理。水路から入ってくる冷たい水を温めてから、田んぼに入れる工夫です。この辺りの地方で「ぬるめ」と呼ばれ、田んぼの水口に作られてきました。作業中に、泥の中からドジョウが出て来ました。 おっと、起こしちゃってゴメンね。 一時 、水を抜いた「冬水田んぼ」からは、磯の香りがします。たくさんの水性の生きものが、ここにいるんですね。


  


    磯の香りのする土を食べ始めた、モイ。
    身体に足りないミネラルでも補っているんでしょうか?
    

    

     時刻は、はや日没に。


  田んぼ組、これから1年よろしくお願いします!


   

    お知らせ
 田んぼ組研修生募集についてーすでに講座は始まっていますが、来月のお米の種蒔き前でしたら、まだ若干受け入れ可能です。参加を検討中の方は、お早めにお問い合わせください。





  今日も生きものいっぱい   ありがとう地球!