2015年4月30日木曜日

田んぼ組

このところ、作業がめじろ押しで、報告が遅れました。

毎週末の田んぼ組、田植えに向けて、着々と準備が進んでいます。

  水路の整備

  トンボ作り


  田んぼの水平出し

  クサヨシ取り

  

糸みみずのフン、このトロトロ層がお米を育てます。




  そして、またまた田んぼに穴が!






     今日も生きものいっぱい      ありがとう地球!





2015年4月23日木曜日

野草組


4月21日(火)、今年も「野草組」が始まりました。


    春の野に出で    野草摘み



昨晩から降り続いた雨が上がり、今朝はさわやかに晴れ渡りました。

まだまだ朝晩は寒い日が続きますが、気温の上昇とともに様々な野草が伸び始めました。

今、食べごろの「旬」の野草は、、、
ヨモギ、ノカンゾウ、ツクシ、タンポポ、、、
春の気をいっぱい吸い込んで、キラキラと輝いています。


休憩時間に皆んなでお茶を飲みながら、どんな風に食べようか、話をしました。


まずは、おひたし、てんぷらで食べてみる。たくさん取れたら、干してお茶にしてみる。
草もち、酢のもの、和えもの、焼酎につけてお酒にする、、、


    こんな可愛い花束も出来ましたよ。


さて休憩の後は、ひと仕事。土手の枯れ草の整理をします。



土手に厚く積み重なっている枯れ草を土手下に降ろします。本来は、昨年秋に行う作業でしたが、手がまわらずにそのままになってしまったところは、枯れ草の層が厚く、春の草が伸びて来れません。この作業、もうちょっと早くやっておくべきでした、すでに足元には、様々な草が芽生えています。でも今ならまだ何とか間に合いそう。




家に帰って、さっそくヨモギをおひたしに。皿いっぱいのおひたしをペロリと平らげたモイ君。




      もういっぱい 、おかわり!!!




   今日も生きものいっぱい     ありがとう地球!





      ☆「野草組」は当校生徒と生きものいっぱいプロジェクトの会員によって運営しています。
          「野草組」への参加をご希望の方は、直接お問い合わせください。












野菜組


4月16日、野菜組第三回が行われました。


  さてさて、 前回まいたニンジンやゴボウは、芽を出したかな?

   
  今年の春は、雨が多くなかなか気温が上がりません。例年に比べ、発芽が遅れています。
  ゆっくりとした春ですが、今日も前回に続いて野菜の種をまきました。

  
大根は「すじまき」、小カブは「スジばらまき」   前年の草が枯れて積み重なるところに、わずかにまき床を作り、種をまきます。



ラディッシュは枯れ草の上から「ばらまき」   その後枯れ草を地ぎわで刈って、種を土の上に落としてやります。



草の中の種まき。草は野菜の敵ではありません。草が地面を覆ってくれているから、自然農の畑は水やりしなくても大丈夫。常に土の中に水分が保たれ、野菜や草を育ててくれるのです。






    ところで、今日の旬の野菜は?



  路地で冬を越した、とう立ち前の「冬菜」
  とても元気で勢いがあります。



   
   それからこれ。「白菜」の菜の花。
   これはとっても美味しい、でも種取りに残します。





   まだまだ寒いから「大根の干葉湯 (ひばゆ) 」(昨年秋に収穫後保存) も飲んでみました。
   身体を内側から温めてくれますよ。




さて後半は、野菜の原産地や性質、作付け計画について学びました。

今、私たちが食べている野菜のほとんどが、外国から来たものなんですね。
そして野菜の性質も実に様々。その各野菜の性質に応じて、作付け計画を立てていきます。



始めから、すべての野菜を自給することは大変ですが、あせらずにひとつひとつ経験を重ねていきましょう。






今日も生きものいっぱい   ありがとう地球!





















2015年4月15日水曜日

お米の種まき


4月11日と18日、田んぼ組の皆んなでお米の種まきをおこないました。

桜満開、花盛り。桜が咲いたらお米の種まきの合図です。

 



今年の田んぼ組では「陸苗 (おかなえ) 」と「水苗 (みずなえ) 」の両方を作ります。

陸苗 は、田んぼの一画に苗床を作り、土の上に直接種もみを播きます。


ひと粒ひと粒の種もみを2~3センチの間隔に播いていきます。


     

       種もみの場所が決まったら、キュッと押さえて、


    土をかけます。


   さらに土の上にはもみがら燻炭をかけます。これは寒冷地の工夫で、地温を上げ、発芽を促進するためです。


   上からしっかりと押さえて、
   さらに保温のための不織布をかけて、、、


   おっと!忘れちゃいけない「モグラ除けの溝」 
  最後に、 苗床をぐるっと囲むように溝を掘ります。


  これで「陸苗代 ( おかなわしろ) 」の完成です。




  一方、水苗 は、


約二週間、川の水に浸した種もみを、土を詰めたペーパーポットに蒔いていきます。




土をかけて出来た苗箱を、田んぼの一画に作った苗置き場に、並べて置きます。
苗置き場には、すでにコオイムシが何匹も泳いでいました。




最後に、保温のためビニール資材でトンネルを作り「水苗代 (みずなわしろ) 」の完成です。


    陸苗は約2週間ほど、水苗は約10日ほどで発芽する予定です。





  ふふ、待ち遠しいな、お米たちいつ芽を出すのかな?



 

 今日も生きものいっぱい    ありがとう地球!





















2015年4月8日水曜日

雪桜


  4月8日。寒い一日でした。


  昨夜から降った雪が、午後まで降り続けました。
  やっと開いた桜に、雪が降り積もりました。






  松にも

  ツツジにも

  菜の花にも




   春本番の前に、寒の戻り。こいつはストーブの前に、舞い戻り。



                今日は    生きものみんな     縮こまり



                              ありがとう地球










2015年4月4日土曜日

お米の種もみ選別

4月4日(土)、田んぼ組第3回目が行われました。今日はお米の種もみの選別です。


昨年の秋、田んぼで選抜した穂から、種もみを選別します。うるち米、もち米、黒米、赤米の中から、自分で育てたいものを決めて、選別します。


  

  真水や塩水につけ、沈んだものを種として使います。


 

   布の上に広げて乾かします。(陸苗)



   午後は、水路や苗置き場の整備です。


田んぼに入って来る水の水源地にも、歩いて行ってみました。
岩の間から水が湧いています。皆んなで手ですくって飲んでみました。甘くて美味しい水でした。

 
 
こんな清らかなお水で、お米を育てられるなんて、しあわせですね。


さて、いよいよ水路に水を引き込んで、水苗置き場の整備です。鍬で土を練り、最後に土の表面を平にします。




毎年この辺りで一番早く咲く桜の木、うつむいて半分ほど花を開かせていました。
井戸尻、明日桜開花宣言かな。例年より5日~10日は早いでしょうか。


桜が咲いたら、お米の種まきの合図です。
来週は、いよいよ種まき。





  今日も生きものいっぱい  ありがとう地球!












野菜組


4月2日、第2回目の野菜組が行われました。

今回はあらためて「食べもの」について考えてみました。


「身土不二 (しんどふじ)  」という言葉があります。 身体と土は別々ではない、ひとつ、同じである、という意味。その土地の土や空気や水、またその土地で採れた食物が、私たちの身体を造っているという意味でもある。自分の住んでいる地域で採れる旬のものや伝統食を食べることが身体に良い、という意味も。

徒歩や馬でしか移動できなかった時代には、人々はその土地で採れたものを食べて生きるしかなかった。しかし今の時代、スーパーに行けば、年中何でもあります。地球の反対側の食物まで並んでいます。誰ですか「トマトの旬は冬だっけ?」なんて言っている人は、、、。哀れ現代人。欲望を追求したがゆえに、自然の摂理から大きくかけ離れた食生活に落ちています。



「旬 (しゅん) 」という言葉があります。   昔から、旬のものを食べると身体に良いと言われています。夏には夏に出来るもの、冬には冬に出来るものの中に、その季節の私たちの身体に必要なものがちゃんと存在しています。また旬とは、その生命体 ( 植物でも動物でも) の生命力が最も充実している時、生命エネルギーが高い時です。




では、今のこの地域の「旬」の食べものは何でしょうか。
畑を見回すと、露地で冬を越した玉ねぎやにんにく、ネギの苗などが、少しずつ伸び始めました。
冬越ししたアブラナ科の野菜たちも青々として、元気です。

しかし、彼らの旬は、まだもう少し先の季節ですね。

今、畑で一番元気で、勢いのあるもの、

  
   それはこれ、野草です。

  4月初めの八ヶ岳西南麓の旬の食べものと言ったら、間違いなく「野草」でしょう。野山や畑にあるものの中で、一番元気で勢いがあります。

また、実は「野菜」の先祖は「野草」と言われています。「野草」を人間が嗜好に合わせて、長い年月をかけて品種改良して作りだしたものが「野菜」と言われています。


「木の芽時」の今は、冬の間身体に蓄積した脂肪分や汚れが血液中に溶け出し、身体の衣替えが行われる時。その解毒に、まさに野草の力が必要です。授業の後に試食したヨモギやノカンゾウ、身体にしみるような美味しさでしたね。



と言っても、ここは「野菜組」、野菜のことをやらなくちゃ。と言うわけで、今日はこの春最初の種蒔き、ジャガイモ、ニンジン、ゴボウを蒔きました。


さあ、枯れ草と野草に覆われた春の畑にどんな風に種を蒔くのでしょうか?

ジャガイモは、高畝の真ん中に穴を掘って、埋めました。
ニンジンやゴボウなどの小さな種は、もう少し丁寧に手をかけます。基本は耕さない自然農ですが、ニンジンなどの蒔き床は土の表面2~3センチにある宿根草の根は取り除き、軽く僅かに耕します。蒔き床以外の周辺の土や草は、そのままにしておきます。
( 具体的な栽培技術を学びたい方は、講座においでください )

その場の自然を出来るだけ壊さず、「草のすき間に種を降ろさせていただく」と言った感じでしょうか。

  ジャガイモの種芋の植え付け
ニンジンの種蒔き

自然農は「自然に沿い従う」という姿勢ですので、その土地の気候風土に合った野菜の種を選び、畑の何処に蒔くか、どの時期に蒔くかを良く見定めて、種蒔きを行います。


「適地適作」「適期適作」という言葉がありますが、自然に沿い従う農においては、とても大事なことです。この八ヶ岳では、マンゴーは作れませんし、冬に種を蒔いても芽は出て来ませんね。


八ヶ岳自然生活学校の「野菜組」は、八ヶ岳西南麓の気候風土に合った自然な食生活を見つめながら、一年間進めていきます。






   今日も生きものいっぱい   ありがとう地球!